この前、テレビ番組(おもうまい店)で興味深い言葉を残した店主さんがいました。
それは「手間は無料」という言葉です。
これには目から鱗でした。
一般的に作業をする上で効率化は欠かせない要素のひとつです。
しかし作業をする上では、必ずしも効率化することがすべてではないということを学びました。
良いものを作るときや経費を浮かせるためなら、ときには手間も必要です。
ぜひ最後まで読んであなたの参考になればと思います。
ひと手間かけることで得られるメリットがある
作業の効率化が必ずしも正しいとは言い切れません。
あえてひと手間かけることで、メリットを得られるケースもあります。
おもうまい店に登場した飲食店が一晩かけて作るスープを例にあげましょう。
その飲食店では夜中にIHコンロを使ってスープを煮込むのです。(夜中は電気代が安いため)
ガンコンロよりIHコンロを使った方が、タイマー機能が使えるし夜中であれば光熱費も節約できます。
そして、深夜の3時にわざわざ店にきてスープの様子を見に来るのです。
これが毎日です。
そのときに言っていた言葉が「手間は無料」だったのです。
そのひと手間で日々の経費(光熱費)を削減することができ、長時間煮込むことができるため、完成するスープはまさに絶品なことでしょう。
効率化のコスパが悪いケースがある
多くの場合、作業を効率化するためには外注費などの経費で先行投資が必要になりますが、先行投資にコストがかかりすぎてしまい、コスパが悪くなるケースも見られます。
コスパの悪い外注を雇うとすべてがうまく嚙み合わず、収益の低下に繋がることも・・・。
採算を考えずに効率化を進めてしまうと、返ってマイナスになるケースもあるため注意しましょう。
効率を求めすぎると自分の能力が落ちる
作業の効率化には多くのメリットがある一方、自分で考えようとする意識が低くなるというデメリットも含んでいます。
例えば外注化、すべてを人任せにすると案外スキルが落ちるものです。
人は忘れる動物のため、自分でやらないと気がつかないところで能力が落ちるのです。
人任せにしていると、忘れる仕事ありませんか?そんな感じです。
満足のいく効率化が実現すると、自分で考えようとする意識の低下につながるため、気がつかないうちに能力が落ちてしまうのです。
気をつけましょう。
最後に
今回は、作業をする上で効率化がすべてではない理由について解説しました。
近年インターネットの普及や技術の発達に伴い、コストをかければ効率化できてしまう時代になりました。
しかしその一方で、あえて遠まわりすることで見えてくるものもあるでしょう。
今あなたがやっている作業が手間だと思っても、実はメリットも存在しているのです。
私にとっては良い教訓になりました。
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